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2006年3月31日 (金)

「ニート」って言うな!

本田由紀さんらの書いた本を読んでいます。行政が若者問題を主として“ニート対策”としていることに対する異論が提起されており、関心を持ちました。最初のほうの指摘は統計の取り方。厚労省と総務省では数字が大きく違いますが、さらに諸外国との違いもあります。

またこうしてとった統計の「ニート」をすべて「働く気のない若者」ととらえることに間違いを指摘しています。統計で言われる「ニート」の中に半年前まで働いていた青年が多いこと。働きたいが仕事がないこと。病気などで働けない青年、とくに仕事でうつ病などになった青年などが多数含まれることなどが指摘されています。

「ニート対策」の多くが「就業意識に欠ける」青年対策となっていますが、青年の多くは「ちゃんと働けるところがあったら働きたい」「自分らしく働きたい」と思っています。ところが求人の半分以上は「非正規雇用」です。また正社員として就職しても連日の残業や、職場に数少ない青年に過重な責任を負わされています。「あんな正社員にはなりたくない」という声をよく聞きます。

非正規社員の8割が年収200万円未満という統計もあります。非正規の増加は若者が自ら選んだのではなく、雇用流動化「政策」として作られたものです。これを「働く気のない若者が急増」と誤解させる「ニート」統計に対する批判は痛快です。

「ニート」って言うな!(光文社新書)

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