派遣切りで住むところがない人たちの最後の窓口が中村区役所です。ここには名古屋市内はもちろん、愛知県内、岐阜・三重県からも派遣切りで住むところを奪われた人たちが相談に集まってきます。
年明けに名古屋市が年末年始の簡易宿泊所を閉鎖したため、住むところを失った人たちが区役所にあふれました。さらに派遣切りが増えるなか、名古屋市は派遣会社の寮を緊急宿泊施設として確保しましたが、さらに希望者は増えるばかり。ついに名古屋市長も国に支援を要請しましたが、それも不発。
夜10時過ぎまで労働者が中村区役所にあふれる事態で、ついに名古屋市は15日「面接時の聞き取り等により、施設入所等による生活状況の把握の必要性がなく、直ちに居宅生活が可能と判断できる場合には、敷金等を設定し、居宅において生活保護を行うこととする」ことにしました(越冬実行委員会への回答より)。
派遣切りのように仕事はできるが金も住居もない人は、これで生活保護をうけてアパートを探すことができるようになりました。
笹島診療所のHさんから「ボランティが不足している」というメールがきましたので、今朝、区役所にいくと8時半には30人ほどの方が保護の相談にきていました。福祉事務所も各区から応援体制をくみ、相談をうけており、見たところスムーズに受け付けていました。ボランティアが5~6人、聞き取りをおこなっており、難しい場合には申請に同行していました。
私が話を聞いた青年は3人でアパートを探していました。豊橋のパナソニックで派遣切りにあったと言っていました。名古屋市が募集している臨時職員に応募が少ないことについて聞くと「2ヶ月ですぐに切られる。そこがいや。俺たち派遣切りだからああいう思いをしたくない」と言っていました。
また、すぐ横で相談を受けていた方も「豊橋市役所で『もっと大きな市に行って』と言われて名古屋にきたそうです。住居のない人の生活保護は東海地方では名古屋しかやっていません。保護の窓口はいま、全力で相談を受けています。
しかし昨日、トヨタはさらに3000人の期間工を7月までに雇い止めにすると報じられたようです。「元からたたなきゃ」切りがありません。大企業に金も出させるべきです。
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