すぐそこにまで不況の影響が
先週の木・金・土・日はトヨタの休業で県内のあちこちで中小下請けも休業を強いられた。
ところが、今日愛労連の周辺を歩くとN産鋳造もO工業も、M鉄工所もしまっていた。いずれも自動車関係の下請けだ。O工業の駐車場には豊田通商のコンテナが積んであるのでトヨタ系の部品を輸出する企業の下請けと思われる。
この十年間、日本のGDPに占める輸出額の割合は急増した。トヨタやキャノンなど輸出中心の企業が日本経団連の会長となり、莫大な利益をあげてきた。自動車を輸出米の輸入が解禁され、グローバル企業が儲かるように規制緩和・構造改革が行われてきた。
そこがストップしたら「ジャストインタイム」で下請けまでしごとがストップする。製造がジャストインタイムなら労働力もジャストインタイムで調整される。これが派遣切りだ。人も部品も製造業も〝使い捨て〟にされる。
トヨタは赤字宣伝をしているが、この間にため込んだ利益は13.9兆円。1000億円の赤字が出ても130年はなくならない。麻生首相が言うように「100年に一度」の不況なら1万年以上だ。内部留保をちょっと出せば首切りはなくなる。
| 固定リンク
コメント
トヨタは、もし大きな赤字を計上しなければビッグ3の救済に一役買わされる可能性が高かったそうです。
それを回避する為にも思い切った赤字の数字が必要だった。
トヨタだけでなく今大企業は逆粉飾ギリギリの会計処理を必死に行っているだろう。
「なにか、損金として計上できるものはないか? 前倒しでも横倒しでもいいからとにかく損をかき集めろ!」
というのを読みました。
投稿: セロリ | 2009年2月10日 (火) 23時23分