格差と貧困が被害を拡大
9月26日にフィリピンに上陸した台風16号(現地名:Ondoy)では、マニラ首都圏を中心に大規模な洪水が発生し、死者・不明者374人にのぼる甚大な被害を及ぼした。続いて10月3日から10日までの1週間にわたってフィリピンに滞留した台風17号はバギオに1856mmという記録的大豪雨をもたらし、死者438人、不明者51人と16号を超える犠牲者が出た。
さらに私たちがマニラに戻った17日の新聞には、洪水後の感染症で89人もの死者がえていると報じられた。帰国後はフィリピン水害の記事をほとんど見ないが深刻な事態は続いている。http://philnews.seesaa.net/
フィリピンで一番印象を受けたのが貧困問題だ。マニラ市内は日本の下町よりさらに雑然とはしているが車は多いし、マカティのオフィス街にいけば名古屋より立派なビル街で、サラリーマンの姿も変わらない。
一方で広大なスラム街は低地にあり台風では屋根は飛び、胸まで水没した。スラム街トンド病院の近辺の湾岸地区はじめとして、パッシグ川沿いなどあちこちにあり、超高級なマニラゴルフクラブに隣接する地域にもあった。
訪問したミグランテでは水に使った店から缶詰などを集め洗って配る活動をしていた。また愛労連とブロックから支援カンパを保健労働者連合に届けた。労働組合は週末に支援活動を予定しており、私たちの支援カンパをたいへん喜んでもらえた。
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