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2009年11月13日 (金)

マルクスは生きている

思わぬことからしばらく自宅にいることになりましたので、愛労連初代議長の井上さんからすすめられた不破さんの「マルクスは生きている」(平凡社、「本」参照)を読むことにしました。

学生時代には「指定文献」などで文庫本を何冊か読みましたが、資本論は本棚に飾ったままで一度も読んだことがありません。「賃労働と資本」や「賃金・価格・利潤」などそれぞれ短いものしか読んでいないため、断片的で、いきなり知らない名前がでたりして関係がわからないまま30年もたってしまいました。

この本はまず「史的唯物論」の説明からでした。私と不破さんは同じ物理専攻で26年違いですが、私の学生時代にもまだ「観念論」と「唯物論」の論争が残っていましたので、今回の本でその背景、歴史的な経過がよくわかりました。

「それまで歴史と言えば、英雄・豪傑・偉人達の活躍、歴代の王や王朝の交代などを主題にした年代記や、政治あるいは宗教と文化、戦争など事件の記述などであって、歴史のなかから社会発展の法則を発見することなどは、まったく問題になりませんでした」

これに対してマルクスが経済的な関係が土台構造にあることを言っていたのは知っていましたが、私は「史的唯物論」とは「史的」な「唯物論」?と思っていたのです。皆さんは笑うでしょうが私はこの本で「唯物論」の立場で歴史を見る、その手法として「弁証法」をつかっているものであること=「唯物史観」ということを初めて理解しました。

このほかにも、カウツキーとか、マルクスが「強力革命」を言った時期的な背景、レーニンが期待した協同組合とスターリンの強制的な「協同組合」との違いなど・・・。「ソビエト」についても「マルクス主義」からの逸脱をよく理解できました。

また、この本の特徴はタイトルにあるように現代に脈々と生き続けているマルクスの提唱を実感できたことです。派遣ギリされた労働者は19世紀の「産業予備軍」と全く同じです。COP15に出かける政府に日本経団連の御手洗会長がストップをかける姿は〝大洪水よ 我が亡きあとに来たれ〟という資本家の姿そのままです。

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