河村・大村にすり寄るオール与党
「村・村」現象がまだ続いている。県会で圧倒的多数の自民党は県連役員が総退陣し、大村知事に近い長老を会長に引っ張り出した。民主党はもっと悲惨で泥船からの脱出がとまらない。公明党は最初から大村支持だ。市議会でも河村「減税」容認の動きがひろがっている。
河村現象の要因が政権交代への失望にあることは多くが指摘している。政治への不信をメディアが増幅し、河村市長はその「世論」をさらにうまく利用している。大阪の橋本知事が「既成政党をぶっ壊せ」と言ったのは「自民党をぶっ壊す」と言った小泉元首相の二番煎じだ。
これらは表面にでた「現象」だ。その下には小沢一郎が満面の笑みで河村・大村を迎えた(愛知民放/27)ことに象徴される政治を握る「実態」がある。そこにどのような政治的関係、利権・財界の動きがあるのか。報道は一部に限られている。
そしてさらに「実態」の奥にあるのが「本質」だ。「河村現象」を引き起こした市民の動きの元には土台構造における「貧困と格差」の拡大がある。中小企業アンケート、市民アンケート、反貧困・派遣村の取り組みを通じて、このことを痛烈に実感した。信頼は確実にひろがっている。だがそのことをまだ大きな流れにはできていない。表面的な批判ではこの土台を動かすことはできない。住民の声に素直に耳を傾け、徹底して「寄り添う」ことでしか「本質」には迫れないし、右往左往していては河村騒動を跳ね返すことはできないと思う。
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