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2011年4月 2日 (土)

野菜の放射能測定値は「よく洗ったあとの測定値」

「20キロ圏内の遺体から高濃度の放射線」という報道をみて、「野菜の汚染0130にくらべてべらぼうに高い数値になぜなんだろう?」と思っていました。

そこで日本科学者会議のwebをみたところ「野菜の放射能測定値は「よく洗ったあとの測定値」です」という記事を見つけました。生井兵治(前『日本の科学者』編集委員長)http://www.jsa.gr.jp/pukiwiki/index.php?%CA%FC%BC%CD%C0%FE%C8%EF%C7%F8%CC%E4%C2%EA%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6#h5f5h6jdf12

なるほど、発表された野菜の放射線測定値は、畑における測定値ではなく「流水で」「洗浄除去し」てから検査された測定値だったんですね。

「野菜等の試料の前処理に際しては、付着している土、埃等に由来する検出を防ぐため、これらを洗浄除去し、検査に供すること。なお、土、埃等の洗浄除去作業においては、汚染防止の観点から流水で実施するなど十分注意すること。」(厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課「『緊急時における食品の放射能測定マニュアル』に基づく検査における留意事項について」)

20キロ圏内では畑の野菜や表面の土壌はもっと高い濃度なんでしょうね。

生井先生は「テレビ等の報道で、『洗えば安全。なんら問題ない』との解説がしばしばなされています。しかし、発表された野菜の放射線量は「流水で」「洗浄除去し」てから検査された測定値ですから、その産地の野菜を購入した市民が、自宅で洗って食べた場合、測定された放射性物質(放射性ヨウ素やセシウムなど)が洗い流せているものと考えることはできません。ただし、洗わないで食べれば、表面に付着した放射性物質を取り込むことになるので、測定された放射線量よりはるかに多量の放射性物質を取り込んでしまう恐れがあります。
 マスコミにおけるこうした解説は、『幻の安全』を振りまく流言蜚語の類として厳に批判されるべきです。」と述べています。

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