カウンター越しの共同で
先日、自治労連の大会あいさつで税金・保険料の滞納者に対する差し
押さえが増えていることを紹介したが、出席していたある現場の組合員から不満があったという。
自治体窓口では未納者が激増し、愛知県や名古屋市では整理機構を集中し、督促専門の部署をつくってきたが、そのなかで差し押さえが急増している。未納が倍増するいっぽうで公務員定数が減らされ、なかにはどうしようもない未納者もいる。職員には負担ばかりがおおいかぶさる。そんな不満からだろうと思われる。
この根本には貧困の拡大がある。低賃金の労働者が増える度に国民健康保険の料率ははねあがっていく。保険料が高くて払えないから未納になる。住民負担を強める悪政の片棒を公務員がかつがされ、窓口の職員は板挟みに苦しんでいる。
職場内の労組活動、役所の中の組合活動だけではこの組合員の悩みは解決できない。貧困の原因を知らせ、地域で住民とともに悪政とたたかう労働組合が求められている。
名古屋ではかつて生活保護の窓口で「カウンター越しの共同」という言葉も生まれ、反貧困の運動にも共同してきた。9月6日~8日には反貧困全国キャラバンも愛知県入りする。
ベテラン役員が職場をさったいま、あらためて「市民、住民と一緒にたたかう」労働組合を呼びかけたいと思う。
夏休みも今日でおしまい。明日からがんばろう!
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