生協労組の存在意義が問われている
全労連はいま下請法のリーフ改訂版を作成している。そんなとき日生協の巨額下請法違反が発覚した。
90年代の生協危機を経験した生協労連は一年間の全国討議をへて「21世紀生協労働者への提言」(第32回全国生協研究会 2000年11月)を確認した。私は運営委員長として「⑷『労働組合はその時何をしていたか』が問われる時代」という提言を行った。http://cwu.jp/aboutus-cms/teigen/
残念ながらその後、日本の生協の多くが「くらしをまもり民主主義を育てる運動」(提言(2))としての側面を弱め、流通事業としての競争力強化にしのぎを削ってきた。いま、改めて労働組合は何をしていたかが問われている。
個人的にではあるが要点をまとめたい。
①労働組合は生協に対し何を発言してきたか?
「CSRを守れ」だけでいいのか。
産業別労働組合としての社会的責任を果たしてきたか。
長論文を発表しただけで終わっていないか。
②生協労組員に何を呼びかけてきたか?
不正行為も実際は多くの労組員の目の前で行われてきたのではないか。
「下請法」「優越的地位の濫用とは・・・知らなければ法は守れない。
労組員の言葉で語ってきたか。
③協同組合としての最大の危機
90年代の生協危機は大きな生協の不正や経営危機が主な問題となった。21世紀に入ってからの問題は日生協を含む全国の生協に共通した問題として、最大かつ重大な危機ととらえることが必要ではないか。
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コメント
ゆうたろうさん
生協を利用頂きありがとうございます。
生協も時代の変化、組合員のくらしの要求の変化に応じて代わっていきますが、そこに協同組合としての役割をどう発揮するかは経営者・職員の受け止め力量に左右されます。
率直にいって今の生協の規模にあわせて組合員を結集させる力のある経営者は多くありません。職員にも同じことが言えます。
投稿: くれちゃんマン | 2012年10月16日 (火) 13時22分
わたしは、30年ほど前に食の安全を求めて当時の名勤生協の組合員になりました。産直が魅力でした。
しかし最近では、店頭には市場物も並べられスーパーと変わらない気分にさせられます。もちろん、組合員のなかには「仕事帰りにアレもコレも買いたい」と品数の多いことを望む人もいることは承知しています。でも、「生協の良さ」とはなんでしょう。
わたしは、現在では放射能の汚染されていない物が第一だと考えます。他の食品添加物も、健康を考えれば有害性は否定できないでしょう。できるだけ農薬の少ない作物を望んでいます。
また、生協の平和や生活擁護などの社会運動も必要だと考えます。消費税が増税されれば、組合員の生活は圧迫されるし、生協の経営にも響きます。TPPも、日本の農業や医療を破壊します。どちらも許すことはできません。
安全な食べ物を買えると言うことは、産地が近くにあることや、生活が安定していなくてはなりません。
わたしも、10年近く前までは労働組合の活動に参加していました。労働組合と生活協同組合とは車の両輪の関係にあると思います。
私たちの生協が、組合員の生活と健康を考えるものであってくれることを期待しています。
団結して頑張ってください。
投稿: ゆうたろう | 2012年10月 2日 (火) 21時43分