くれちゃんマンの世界

わたしの本職は生協(コープ)の職員ですが、いろんな経過から市民運動、労働運動、メディア関係からイラクの子どもたちを支援する運動などに関わってきました。 そしてある日「くれちゃんマン」になってしまいました。

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本との出会い

  • 不破 哲三: マルクスは生きている (平凡社新書 461)

    不破 哲三: マルクスは生きている (平凡社新書 461)
    哲学、経済学をもっとも苦手とする私ですがとてもわかりやすく読めました。新書版で、しかも3題に区切って書いてありますので、そこだけ読むこともできます。 マルクス・エンゲルスが資本論を書き上げた歴史と、今日までの歴史、そしていま貧困と格差がひろがり世界経済危機がおきていることまでを「史的唯物論」で解明しています。学生時代に「賃金・価格・利潤」などそれぞれ小論を読んだことはありますが、マルクスの全体像がわかった気がします。 共産党について関心の無い方でも社会をみる上で重要なヒントがたくさんあると思いました。

  • 編「日本の科学者」編集委員会: 益川敏英と科学の仲間―ノーベル物理学賞受賞記念

    編「日本の科学者」編集委員会: 益川敏英と科学の仲間―ノーベル物理学賞受賞記念
    私の入学した74年は益川先生が京都に行った後ですが、学生には「名大物理学憲章」が説明されました。 丹生先生がチャーム粒子の存在を確認し、私の所属したH研も自由な雰囲気にあふれていました。教授も助教授も助手も院生も○○さんと呼び合っていました。 この本を読んで、科学には自由と民主主義が欠かせないことを再確認しました。 素粒子論のガイドブックとしてもとても良い本だと思います。

  • : 人権で世界を変える30の方法

    人権で世界を変える30の方法
    アムネスティの津田さんと話したり、反貧困の活動、外国人研修生の支援をしていると「人権」の問題に関わることが多い。「人権」は大事だと思うわりに「人権」のことをあまりよく知らない。そんな時にこの本に出会った。30というのは世界人権宣言の条文30条にちなんでいる。

  • 大西 広: 現場からの中国論―社会主義に向かう資本主義

    大西 広: 現場からの中国論―社会主義に向かう資本主義
    京大の大西先生が書いた最新の中国論です。たいへんすっきりしました。 私は5年前にハルピンと青島の農業調査にいったので都市と農村の問題はある程度理解しておりました。また、昨年中国から研究者たちが名古屋に来た際に「現在の中国は資本主義ではないのか」などと議論をした際に、中国の研究者から「社会主義にいたる道筋にモデルはない」と言われました。 その際に感じた変化と驚き以上の変化であることを感じました。 また毛沢東について社会の発展段階としてとらえ、それぞれの経済的利益を持つ人々の「経済闘争がその本質であり、政治の場面における闘争はその反映」(p146)という説明が現在の少数民族問題にも適用できるのは新鮮で驚きでした。 中国を見る目が少し深くなりました。

  • 福岡伸一: 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

    福岡伸一: 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか
    新型インフルエンザがはやっていますのでウイルスについて、研究の現段階をかいま見るのによいと思います。生物と無生物の間も読みましたが、こちらの方がとてもわかりやすいと思いました。ウイルスが次々と姿を変え、さらには種の壁をこえて、「膜」に侵入していくしくみを説明しています。 私たちの体を構成しているタンパク質が日々代謝し、新しいアミノ酸に置き換えられている。生きているとは砂の城のように、壊され常に新しく作られている流れの淀みのような「平衡状態」にあることをわかりやすく説明してくれる本です。 明日(6/21)の名古屋講演が楽しみです。

  • 竹信 三恵子: ルポ 雇用劣化不況 (岩波新書)

    竹信 三恵子: ルポ 雇用劣化不況 (岩波新書)
    朝日新聞で毎週金曜日に特集している「働く」の竹信三恵子さんの最新ルポです。昨年末にはヨーロッパの調査にゆき、年明けには名古屋での取材、非正規の問題から正社員の問題まで、直近の取り組みまで、実に幅広く取材している。 今日の雇用問題を全体的に理解するのに最適の書だと思います

  • 湯浅誠、河添誠編: 「生きづらさ」の臨界―“溜め”のある社会へ

    湯浅誠、河添誠編: 「生きづらさ」の臨界―“溜め”のある社会へ
    「もやい」の湯浅さんと首都圏青年ユニオンの河添書記長が3人のゲストと鼎談したものを編集したもの。河添さんお話で若者の「生きずらさ」を理解することができた。「ああこうなんだ」とすっきりしました。ぜひ、この世代のお子さんをもつ大人のみなさんに読んでほしいと思います。 湯浅さんの話では現代の貧困問題、労働問題の結節点をしっかり確認することができます。

  • 平林 久: 自然の謎と科学のロマン〈上〉宇宙と物質・編

    平林 久: 自然の謎と科学のロマン〈上〉宇宙と物質・編
    益川先生のノーベル賞が決まってから、読み返してみました。研究方法論についてのお話、下部構造や唯物論の話など名大理学部物理学教室のお話をとても懐かしく思い出します。 当時は坂田先生の影響が強く残っていて、研究室のあり方や民主的なありかたが学生にも伝わってきました。と、いうより大学の研究室はこういうものかと思っていたら、名大の物理学教室は他の学部や他大学と全然違っていたことを後で知った次第です。 この本は日本共産党の理論誌「前衛」に連載された科学者のお話を元に編集されたものです。それぞれ最先端にいる科学者のお話でとても勉強になります。

  • 宇都宮健児・湯浅誠編: 反貧困の学校―貧困をどう伝えるか、どう学ぶか

    宇都宮健児・湯浅誠編: 反貧困の学校―貧困をどう伝えるか、どう学ぶか
    反貧困ネットの運動に参加するなかで出会った本です。貧困問題を単なる経済的な問題とせず、様々な角度から貧困問題に取り組む方たちの発信をまとめています。ひとつ一つのテーマは短いのですが、最新の現場でおきていること、海外の調査報告など学ぶところいっぱいです。反貧困の学校の名にぴったりの教科書です。 10.19の世直しイッキ大集会の時に、宇都宮先生と湯浅さんにサインしてもらいました。愛知から一緒にいった金城学園の大山先生にもお願いしました。

  • 道幸 哲也: 15歳のワークルール

    道幸 哲也: 15歳のワークルール
    愛労連の労働相談は一昨年の二倍に激増しています。 その中には「労働基準法を知っていたら」と思うものが少なくありません。 労基法の本は辞書のように条文解説をするものが多く、なれない人には使いにくいものです。この本は、ひとつ一つの事例で説明してありますので、まず必要なところから読むことができます。関心のあるところから読めばいいと思います。 また1事例が2~3ページで簡潔していますので、読みやすくなっています。 「15才から」とありますが、社会人、パートで働くお母さんにもお勧めの本です。

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