2010年3月27日 (土)

言葉の力

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先日、とてもすてきな二つの講演、講義を聴くことができました。

一つは最新の宇宙研究に関するレクチャーで、素粒子、オーロラ、宇宙ダストについて若手研究者による講演でした。日頃も関心をもって本を読んでいますので、これはチャンスと間隙をぬって聴きにいきました。

参加者は学生、研究者が主のようでしたが、私のように一般の参加もできるもので、理論の詳しい報告ではなく、実験(観測)全体を専門外のものにもわかるようにお話されました。最新の研究にふれることができ、とてもよかったと思います。たまには労働運動以外のことを考えるのもいいものです。

このレクチャーが長引いたので大急ぎで地下鉄にのり、今度は辻井喬さんの講演へ。これは革新愛知30周年の記念で行われた「音楽と講演の夕べ」です。詩人・作家辻井喬さんはセゾングループの経営者堤清二として戦後の経済界をリードする一方、文学活動でも幅広い活動を展開されてきました。

講演は「言葉の力を考える 政治をいっそう民主的に」というタイトルでしたが、戦前・戦後を通じてのお話や、現代のメディアに「驚くほど保守的になっている」という指摘をする一方で、私たち「左翼」に対しては「今、どういう言葉で国民に語りかけなければならないか」と問いかけるものでした。私たちは自分がつかっている「言葉」を見直してみる必要があると思いました。

辻井さんは「マルクス主義をそのもの否定してしまったところに今日の世界的不況の原因がある」、マルクス主義は「グローバリズムとの関連ではむしろ重要性を増している」といいます。だからこそいま「心をつなぐ左翼の言葉」が求められています。

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2008年2月 5日 (火)

英語より労働法

昨日の毎日新聞にこんな記事がありました。

記者ノート「英語より労働法」(市川明代)

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最近若者の労働環境について驚くような話ばかり。・・・違法行為に気付かず、雇用者側の言うがまま。

将来、「使える英語」が必要になる子どもより、「使える労働法」が必要になる子どもの方が圧倒的に多いはずだ。

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愛労連への労働相談は倍増して、昨年は1300件をこえた。どれも市川さんが指摘するような「使える労働法」を知っていればと思うようなものばかりです。(労働相談110

また司法試験から労働法が必須でなくなり、大阪の○○知事のように「民法しか知らないんじゃないの」という弁護士がいるにのにも困ったものです。英語より「使える労働法」そのとおり!!

全国から出稼ぎ派遣が殺到している愛知県。西三河には県外ナンバーの自動車がずらっと並ぶ派遣寮があちこちにあります。そこでクビになるとネットカフェ難民になります。

また外国人労働者も全国一番多く、研修生・実習生も2万人になっています。(研修生支援)愛労連には「最低賃金すら払われない」という相談が続いています。

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2007年11月21日 (水)

戸籍の字が変わる!

先日区役所から戸籍をコンピュータ化するためくれまつの字を

Photo にしたいと通知がありました。(PCではこの字が多い)

いやなら紙データでのこすが「返事は11月30日までにせよ」ということでした。

我が家では明治時代からと書いてきました。(楷書で書くとこうなる)

Photo_2

日露戦争の時のご先祖様のお墓にもこの字が使われています。

漢和辞典で調べると確かに右側の字の縦棒が突きでていました。博士の博とは違うのです。しかし辞書には大きな字では出ていませんし、印刷の関係かなと思っていました。我が家にくる年賀状は静岡の友人からくるものは突き出ていない字できます。

これまではあまり気にしてきませんでしたが、今回正式に戸籍として登録すると言うことなので安易にはできないと思いました。

名東区役所の返事は法務省でこの字に決めたとので、コンピューターでは突き出る字の方をつかうということです。こちらが「正字」だそうです。

実家のある菊川市役所はもう少し丁寧に対応してくれました。確かに字の語源は突き出る字らしいが、書くときにだんだん突きでなくなった字をつかう人が多くなったそうです。

しかし、元の字はそうだとしても、いつごろから変わってきたのかかわからないし、実際に現在使っている人が手書きの戸籍にどちらの字を登録しているかが重要ではないでしょうか。第一、江戸時代には姓なんてなかったのですから。

全国の「くれまつ」、「くればやし」、「いしぐれ」・・・のみなさんにお聞きしたいと思います。

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